今、J3昇格という夢を叶えようとしている「FC 今治」。
「物の豊かさより心の豊かさ」を求める運営方針は、「瀬戸内しまなみリーディング」と通ずるものがあります。
そこで2 社のトップが「しまなみ海道のこれから」をテーマに、熱いトークを交わしました。
しまなみから起こす、新しい風
山内● 今治市街や瀬戸内海、そしてしまなみ海道までが一望できる「FC今治」のホームスタジアム「ありがとうサービス.夢スタジアム®」は、素晴らしいロケーションですね。
矢野● ありがとうございます。この景色とともにゲームができるということは、選手たちはもちろん、訪れたサポーターにとっても、とても幸せなことだと思っています。私たちはこのスタジアムを日常的に賑わう場所にしたいという「フットボールパーク構想」のもと、サッカーだけではなく、地元アイドルのショーであったり、お子さんが楽しめるアクティビティだったり、さまざまな仕掛けを用意しています。そのコンテンツのひとつとして、「食」も大きいのではないかと思っています。
山内● 私たちの「瀬戸内しまなみリーディング」のミッションは「しまなみ地域の魅力をより多くの人に伝え、訪問者を増やし、地域全体を元気にして、ともに発展する」。ロードサービス事業やサービスエリア事業、観光事業とともに、フードサービス事業においても東京と四国で多店舗展開しています。その意味でも「食」に着目していただいているのは、非常に嬉しいことですね。
矢野● 私自身、東京に住んでいた時には、同郷出身者が集まったときやお客さまとの会食に「88屋」をよく利用していました。愛媛出身の方には故郷を感じていただくことができ、私のルーツを知っていただく上でも話のネタにもなりました。「食」により故郷との架け橋となっている場所、そう感じました。
挑戦が実績を生み、自信へとつながっていく
山内● 東京出店は10年前、当社の飲食事業のスタートでした。実績もないのに、いきなり激戦区に行くというのは、今思えば大きな賭けでしたが、そのチャレンジ精神が実績を生み、自信となり、観光事業をはじめとする新規分野開拓につながったと思っています。
矢野● まさに「挑戦」を実践してこられたというわけですね。私たちも「次世代のため、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する」を企業理念に、しまなみ海道を中心とした今治地区の素晴らしい自然資源を活用した環境教育プログラム「今治自然塾」や冒険教育プログラム「しまなみ野外学校」など、人を育てる事業にも果敢にチャレンジしています。山内社長の取り組みに対して、非常にシンパシーを感じています。
山内● 今、このスタジアムが5000人収容ですが、目標である2025年にJ1に昇格すると1万5000人規模のスタジアムが必要になるんですよね。この今治市に1万5000人が集まってくるというのは、すごいことですが、そのための準備も必要ですね。
矢野● おそらく街が変わると思います。県外からのサポーターも来るわけですから、宿泊施設も、もっと必要になってくるでしょう。
山内● あと6年…。そのための準備をし始めないといけないですね。当社には地域活性事業部があり、地域との連携事業に関しては今後、もっと力を入れていく考えです。「FC今治」をはじめとする地域の企業や団体とコラボすることで、今治・しまなみ地区から新しい風を起こしていきたいと願っています。
矢野● 今治市が取り組む「i.i.imabari!(I’m Into Imabari=今治に夢中です)」プロジェクトなど産官連携の仕組みを活かすためにも、ぜひこれからも連携していきましょう!
山内● そうですね。本日はありがとうございました。今後の活躍を期待しています。
FC今治
愛媛県今治市をホームタウンとする、日本フットボールリーグ(JFL)所属のサッカークラブ。
日本代表元監督の岡田武史が代表を務める。
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2022.10.01