8月1日(木)、2日(金)の2日間、日本遺産「村上海賊」の構成文化財の海城をめぐるツアーを実施しました。両日とも、夏休み中の子どもたち約40名が参加。天気にも恵まれ、能島水軍の潮流体験や甘崎城址の海割れ体験など、貴重な思い出を作ることができました。そんな今回のツアーの様子をご紹介します!
来島城址にて炮烙玉投げ体験!
波止浜港より定期船にて来島へ到着、来島城址で、学芸員さんの説明を聞いて、往時を偲び、炮烙玉投げ体験を行いました。
能島水軍の潮流体験へ!
貸切バスで移動後、まずは能島水軍の潮流体験へ。
ここでは、村上海賊の活躍した頃と変わらぬ激しい急流が発生しているといわれています。
大きく円を描くような流れや、穏やかな海に突如発生している流れに「あれみて!」と、海をのぞき込む子どもたち。
音を立てながら、水しぶきを上げる潮流と、ゆられる船体に驚いたようでした。
約40分間のクルーズでしたが、「船がいちばん楽しかった!」という子どもも多数。とても印象に残る体験となったようです。
「村上水軍博物館」を楽しく見学
潮流体験を終え、昼食を済ませた後は、「村上水軍博物館」の見学を行いました。
ここは、海賊をテーマにした日本初の博物館。かつて瀬戸内海を支配し、日本最大の海賊と呼ばれた村上海賊に関する貴重な資料や出土品が展示してあります。
学芸員さんによるクイズを交えた案内に、興味津々の子どもたち。
たくさん質問して、楽しく歴史を学びました。
博物館を見学後は、村上海賊とも関係の深い「大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)」を訪れ、さらに学びを深めましたよ。
甘崎城址に歩いて渡る「海割れ体験」
日本遺産「村上海賊」わくわく大冒険ツアーの最後は、甘崎城址の海割れ体験でした。
少し早く到着したため、甘崎城址への渡り路は足を濡らしながら。日差しが強く気温も高かったため、子どもたちは気持ちよさそうに海の上を渡りました。
甘崎城は、島全体を城郭とした海城。村上海賊のうち、来島村上氏重臣の村上吉継の居城とされています。
子どもたちが島へ到着した後は、みんなで地図を片手に城址の周りをぐるーっと一周。
立派に残っている城の石垣や、船を繋ぎ留めるための柱を立てた穴である岩礁ピットなど、学芸員さんの説明を聞きながら見学しました。
最後には、みんなで宝探しも。
この島には、かわらけというお皿や、すり鉢、土器瓦が多数残っているのです。中国の陶磁器や何百年も前の焼き物を見つけた子もいました。
(※文化財保護のため持って帰ってはいけません。みんな拾った後は、元の場所に戻して帰りました。)
対岸へ戻るころには、年に数回しか見られないという「海割れ」も見ることができ、海の上の道を歩くという貴重な体験ができました。
夏休みの楽しい思い出ができましたね!